2009年04月18日
上顎洞底挙上術 オステオトームテクニック
上顎洞底挙上術(サイナスリフト)
上顎の骨には上顎洞という空洞があります。上顎の歯を失ってしまうと上顎洞は拡大し、結果骨が薄くなってしまうことがあります。上顎洞底挙上術(サイナスリフト)は拡大してしまった上顎洞に人工骨を移植することで、骨の厚みを確保する治療です。
サイナスリフトには大きく分けると、骨の横からアプローチするラテラルウィンドウテクニックと骨の下からアプローチするオステオトームテクニックがあります。
今回は、オステオトームテクニック(ソケットリフト)を紹介します。
オステオトームテクニック(Osteotome technique)
オステオトームテクニックは、上顎洞底挙上術の中の1つの方法です。5mm程度の骨が残っている場合に、オステオトームという器具を用いて、骨を増やしながらインプラントを同時埋入するテクニックです。ラテラルウィンドウテクニックよりも、治療期間や手術のストレスを減らすことができます。
←左上臼歯部(画面右上)の第二大臼歯付近の
骨が5mm程度しかありません。
←インプラントを3本埋入。一番後ろのインプラン
トにはオステオトームテクニックを使用。
←拡大図。
上の白線が増えた骨です。
6ヶ月に2次手術をします。
←他の症例です。
後ろの2本にオステオトームテクニックを使用していま
す。
ラテラルウィンドウテクニックに比べ、治療期間が短く、体への侵襲が少ないなどの利点があります。ただ、骨を増やす量に限界があるという欠点もあります。
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